適性検査SPI 2023.1.28

企業が人材の採用を行う際、応募者の能力や人となりを把握する目的で「適性検査」と呼ばれるテストを行うことがあります。

2020年の調査によると、87.8%の企業が「適性検査」や「筆記試験」を実施しています。

その中でもSPIを利用している企業が多いと言われています。

また、一般教養や時事問題を筆記試験としている場合もあります。

SPIについてさらに説明しますと、

1つは働く上で必要となる知的能力を測る「能力検査」、もう1つは応募者の人となりを把握するための「性格検査」と別れます。

「性格検査」は一般的に日常の行動や考え方について複数の質問項目が提示され、どの程度自分にあてはまるかを選択していきます。

例えば、

「仕事はしっかり計画を立てるより、まずは行動だ」という選択があれば、

「はい」か「いいえ」で答えるといった、自身の行動や考え方などを答えるものです。

こちらは試験対策は殆ど必要なく、正直に答えていけば良いのです。

準備が必要となるのは「能力検査」です。

具体的には、「言語分野」と「非言語分野」の2種類の問題を通して、コミュニケーションや思考力、新しい知識・技能の習得などのベースとなる能力を測りますが、性格検査と違い言語分野は国語、非言語分野は数学の知識が必要となります。

言語分野は比較的一般的な知識で解ける問題も多いのですが、非言語分野は分数、方程式、確率、推論といった内容が出題されるため、そのような知識から遠ざかっている方は対策をしっかり立てないと答えられません。

私も経験がありますが、数学が苦手であったためいくら問題を解いても理解できない問題がいくつかありましたので、かなり苦戦を強いられました。

新卒採用でも中途採用でも多く用いられるている適性検査。

新卒の皆さんならまだ柔軟に対応できるかもしれませんが、数学などから遠ざかってしまった社会人にはなかなかの試練かもしれません。

就職試験を受ける際、「筆記試験」と記載があればSPIの可能性は高いと思われますが、心配な方は問合せをした方が良いかもしれません。

ただ気を付けなくてはならないことは、問い合わせについて教えてくれる採用担当者と教えてくれない採用担当者がいること。

後者にあたった場合、印象が悪くなる可能性がありますので注意が必要です。

大手企業であれば、ネット上で試験についての書き込みがあったりしますのでそちらを確認した方が無難かもしれません。

新卒でも中途採用でも、学んでおくことは大切なのです。