LIFE SHIFT(ライフ・シフト)とは、イギリスのロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットが人生100年時代をどう組み立てていくかのヒントとなる考えを提唱したものです。
400ページほどのハードカバーの本ですが日本語に訳されています。
また要点をまとめたマンガもあります。
この本の中で2つのデータが紹介されいます。
1つ目は、「2007年生まれの子供の半数が、日本では107歳まで生きうること」
2つ目は、「平均寿命世界1位の国をグラフ化すると、寿命が10年ごとに平均2~3年ペースで上昇していること」
を上げています。
このデータからも、いま50歳未満の日本人は100年以上生きる時代を過ごす可能性がとても高いということです。
さらに、「いまの80歳の人は、20年前の80歳よりも健康」とも述べています。
しかしながら現在の日本ではいまだに、
「20歳前後まで教育を受け、65歳までしっかり働けばそのあとは引退し余生を楽しく過ごす」
といった人生を想定している人は多いと思います。
これを「3ステージの人生(教育→仕事→引退)」といいます。
しかし、人生100年時代では「3ステージの人生」ではやっていけなくなるかもしれません。
そのため、両教授が言われるように「ライフ・シフト」をして、従来の生き方のモデルを変えなければいけないのです。
具体的には従来の3つのステージから、「マルチステージ」へ移行をすることです。
マルチステージとは「多様な人生」のことをいいます。
2つ3つのキャリアを持ち生涯を通じて再創造を繰り返すことで、人生の選択肢を広げて生き抜くすべなのです。
ステージを変えるごとに新たな能力を身に付け、視野や人との繋がりも広がり成長していきます。
マルチステージの人生を送るためには、普通に生活していてはダメです。
自分が心底楽しめてやりがいや高揚感を持てる、そんな新しいステージに移行するためにも自分への投資が必要になります。
ただやみくもに何かをすればいいのではなく、
「自分らしく生きるとはどういうことか」
をイメージして行動することです。
与えられた仕事だけをこなすだけの受け身の人生ではなく、意識的に選択していく時代なのです。
そのためにも、自分に投資してスキルアップや人脈の構築を図っていく必要があります。
これがライフ・シフトなのです。