定年後を考える 2021.1.9

当協会には、定年後を見据えて、

「どのような資格を取得したら良いか」

「ラーニングスキルマイスターを学びたい」

といった、定年を控える方からの相談もあります。

改正高年齢者雇用安定法により、労働者が希望すれば65歳に達するまでは再雇用することが企業に義務付けらています。

また、2021年には70歳までの雇用が努力義務とされる予定です。

現在は、まだ定年を60歳と定めている会社が多く、会社によっては役職定年を55歳と定めているところも少なからずあります。

そのため、65歳まで雇ってもらえるとしても、賃金が下がったり、勤務時間、雇用形態などが変わることが多いです。

肩書きが変わることも多く、今まで部下だった人の下で働くことになることもあります。

また、子会社や関連会社で働くことを打診される場合もあります。

雇用期間は延びていくなか、定年後の働き方を考える必要があります。

定年後も働く理由として多いのは、

「収入の確保」
が多い一方、

「自分の培った能力が生かせる」

「社会に貢献したい」

といった、自分のやりたいことのための理由も多くなってきています。

自分のやりたいことをやるには、予め準備をしていくことが必要です。

自分の培った能力を活かすのであれば、

「今の会社で再雇用してもらうのか」

「新しい会社に勤めるのか」

「独立するのか」

「独立するなら資格やスキルの取得が必要なのか」

社会に貢献するなら、

「どのようなことを、どのような人脈でやっていくのか」

などの準備が必要です。

退職して直ぐにやりたいことをやろうと思ってもそう簡単にはいきません。

人生100年時代と言われる昨今、大企業ですら終身雇用の時代ではないと言っています。

その言葉からもわかるように、定年後はしっかりと考えないといけない時代でもあるのです。

「定年が延びるから安心」

と思わず、

「自分が定年後に何をし、どのように収入を得ていくのか」

「生き甲斐として働くのか」

などの職業・生活設計が定年後も必要となるのです。

そのためにも、早い段階から自分のキャリアプランを考え、それに向けた学びの計画を立てていかなくてはならない時代となってきているのです。