社員教育 2021.1.16

スキルアップや学びに取り組んでいる会社は多いです。

当協会でもそのような会社を「キャリアアップ経営」として認定を行っています。

認定を行う会社をホームページなどを見ながら探しているのですが、最近見た会社で学びについて深く考えさせられる会社がありました。

その会社は、コンサルティングなどを行う会社で、常に社員には最新のスキルを持たせるため学びを進めています。

新入社員には先輩社員が講師となり社内勉強会を開くなど、学びに力を入れています。

また、自己啓発に対しても会社としての支援があり、とても学びに力を入れていることがわかります。

とてもいい会社である思ったのですが、とあるクチコミサイトを見ると、この会社の学びについて次のようなコメントがありました。

「先輩からの学びは朝7時から8時までであり、7時前には出勤しなくてはならない」

「常に学ぶことが必要なため、学びを辞めたら会社を辞めることを意味する」

「休日の土曜日も学べと言われる」

このコメントを見て、

「大変な会社だ」

と思うのか、

「学びについてしっかり取り組んでいる良い会社だ」

と思うのかは人それぞれです。

学びをしない人からしたら厳しい会社かもしれません。

学びについてはそのように書かれていましたが、社風や勤務についてはこう書かれていました。

「残業を無くそうと上司は言うが、人員不足で常に残業」

「午後8時までの仕事が常態化」

「有休はドクターストップでもかからない限り取れない」

と言ったコメントがありました。

退社をした人達のコメントなので良いことは書かないとは思いますが、これがその通りなら本末転倒のような気がします。

時間は皆平等にあります。学ぶなら残業を減らすなどしないと難しい面もあります。

また、学びが大好きで、常に学ぶ人なら良いのですが、働きながら学びことは大変です。

ですので、

「資格を取れたら資格手当を出す」

「学びにかかるお金の一部を負担する」

「学びのための時間を確保する」

など、会社としても取り組まないといけない部分もあると思います。

社会人として学ぶことは当たり前かもしれませんが、仕事で帰りが遅かったり、家庭や子育てがあったりと、なかなか時間が取れないものです。

学ぶ環境づくりと、学んだら学んだなりの評価や報酬、キャリア形成などを会社は考える必要があります。

会社としても学びを進めることはとてもよいことですが、しっかりと

「ワークライフバランス」

を考える必要があるのだと感じました。