教えてもらう環境は様々です。
私の知人から教えてもらう環境について聞いた話で、対照的であったのでそれについて書きたいと思います。
一人の知人は経営者なのですが、
「わからないことは恥を気にせず人に聞く」
というスタンスを取っています。
私も色々と聞かれます。
彼いわく、
「知ったかぶりをしていても、結局はわからないのだから、いつまでも知らないよりは聞いた方がいい」
「ただし、自分の知っていることを聞かれたときは、面倒だと思わずちゃんと教えるよ」
と言っていました。
彼は私のわからないことに対しては親切に教えてくれるので、他の人にもきっと同じだと思います。
なので、聞かれてもきっと嫌な顔をされないのでしょう。
「餅は餅屋」
といった考えを持っているようです。
もう一人の知人は、最近職を変えました。
20年近く勤めた会社で管理職まで勤めていたのですが、職人畑に転職しました。
彼は中堅企業の管理職だったので、社内教育も整っており、後輩や部下への教え方をしっかり学んでいました。
しかし、転職先はまさに昔ながらの職人の職場で、
「しっかり教えてくれないどころか、初めてやった仕事で間違いがあると怒られる」
「俺の背中を見て学べスタイルで、ほとんど教えてくれない」
と言っていました。
部下や後輩への教え方を学んだ彼からしたら、そのセミナーで講師が言っていた、
「こういう教え方はダメ」
のオンパレードだそうです。
昔はそのような教え方で良かったかもしれません。
私が勤め始めた20年前も同じような環境でした。
そうやって仕事を覚えてきた人からしたら、自分もそうやって教えてしまうのでしょう。
教え方を知らないといっても過言ではありません。教え方を学ぶ環境がなかったかもしれません。
今回の話では、前者の知人は教えてもらう環境に恵まれていますし、後者の知人は恵まれていません。
同じ内容でも教え方によって人の成長は変わると思います。
仕事をやるにあたっては、教えてもらう環境というのも、とても大切だと感じる二人の話でした。