教えてもらう環境 2021.3.13

教えてもらう環境は様々です。

私の知人から教えてもらう環境について聞いた話で、対照的であったのでそれについて書きたいと思います。

一人の知人は経営者なのですが、

「わからないことは恥を気にせず人に聞く」

というスタンスを取っています。

私も色々と聞かれます。

彼いわく、

「知ったかぶりをしていても、結局はわからないのだから、いつまでも知らないよりは聞いた方がいい」

「ただし、自分の知っていることを聞かれたときは、面倒だと思わずちゃんと教えるよ」

と言っていました。

彼は私のわからないことに対しては親切に教えてくれるので、他の人にもきっと同じだと思います。

なので、聞かれてもきっと嫌な顔をされないのでしょう。

「餅は餅屋」

といった考えを持っているようです。

もう一人の知人は、最近職を変えました。

20年近く勤めた会社で管理職まで勤めていたのですが、職人畑に転職しました。

彼は中堅企業の管理職だったので、社内教育も整っており、後輩や部下への教え方をしっかり学んでいました。

しかし、転職先はまさに昔ながらの職人の職場で、

「しっかり教えてくれないどころか、初めてやった仕事で間違いがあると怒られる」

「俺の背中を見て学べスタイルで、ほとんど教えてくれない」

と言っていました。

部下や後輩への教え方を学んだ彼からしたら、そのセミナーで講師が言っていた、

「こういう教え方はダメ」

のオンパレードだそうです。

昔はそのような教え方で良かったかもしれません。

私が勤め始めた20年前も同じような環境でした。

そうやって仕事を覚えてきた人からしたら、自分もそうやって教えてしまうのでしょう。

教え方を知らないといっても過言ではありません。教え方を学ぶ環境がなかったかもしれません。

今回の話では、前者の知人は教えてもらう環境に恵まれていますし、後者の知人は恵まれていません。

同じ内容でも教え方によって人の成長は変わると思います。

仕事をやるにあたっては、教えてもらう環境というのも、とても大切だと感じる二人の話でした。