「進む電子申請」のタイトルで2月27日にコラムを書きました。
そのときは「持続化給付金」申請を行って感じたことを書きましたが、今回は補助金申請について書きたいと思います。
行政サービスの電子化が進むにつれて、補助金申請なども電子申請となってきています。
私が仕事で相談を受ける「持続化補助金」、「事業再構築補助金」、「ものづくり補助金」なども電子申請となってきています。
以前は、WordやExcelで作った申請書を必要部数印刷し、添付書類も含めて郵送をしていました。
もし申請書類に不備などがあった場合、申請期限内であれば再提出やメールで送るといったこともできなくはありませんでしたが、電子申請になりそのようなことが不可能となりました。
また、紙媒体のころは相談者が申請内容をしっかり理解していなくてもこちら(私の方)で対応が可能でしたが、電子申請となると個々の事業所での登録となるため私の方で確認や修正ができなくなっています。
事業所ごとにマイページがありIDやパスワードが必要となるため、他人が使用することができないのです。
私が相談を受ける際には、事務所のパソコンを使うためID・パスワードを教えてもらって一緒に申請を行いますが、申請をしてしまうとこちらでは何もできなくなります。
また、申請ページの内容や注意書きも申請者本人がしっかり確認していないと、あとからでは私の方ではどうにもできません。
支援担当者としては、テスト版があれば注意しなければならない点などが分かるのですが、そのようなものがないため事業者の方のマイページからしか情報を得ることができません。
そのためしっかり確認していても落ちが出る可能性があるのです。
今までは分からなくても、「支援担当者に聞けばよい」「誰かが教えてくれる」といった考えが通用しましたが、これからは自身が内容をしっかり理解をしないと申請などが難しくなってきています。
厳しい言い方をすれば、国は自分で申請ができるような事業者しか支援をしないと言っているようにも感じます。自身の経営なのですから、人任せにしてはいけないということです。
事業を営んでいれば忙しいことは重々承知しておりますが、今後もますます電子化が進んでいきますので少しずつでも取り組んでいく必要があります。