キャリアの考え方の中に、
「中高年の危機」
という言葉があります。
この言葉の意味は、
「青年期に一旦確立したアイデンティティが、さまざまな環境変化によって、アイデンティティが拡散状態に陥ったり、モラトリアム状態になったりして悩み苦しむこと」
キャリアにおいては、働く意味の喪失や、能力の限界、職場の不適応などとして現れると言われています。
しかし、中年期においてはそうではないと私は思います。
中年期は、40代から50代前半くらいを指すことが多いと思われますが、一番働き盛りのときではないでしょう。
会社ではマネジメントをする立場であったり、専門的能力を活かして仕事をしているかもしれません。
自己中心から組織中心の見方に変わったり、高い責任と権限が与えられたりします。
また、自身のやりたいことのために新たなことを始めるかもしれません。
このように、「中高年の危機」といってもまだまだやれることが多くあるように感じます。
「人生100年時代」と言われる昨今、「高年」になってもバリバリ現役で働く時代になると思います。
「60歳まで勤めれば安泰」
の時代は終わっています。
「高年」でも充実した仕事をやっていくには、「中年」やそれより前から自身の職業生活設計をしっかりと考えていく必要があります。
そして、職業生活設計に合わせて、学びの設計もしていく必要があるのです。