仕事を教える 2022.2.12

友人との会話のなかで、

「うちは小さな会社だから15年近く後輩ができず、ずっと自分が下の立場だった。上司はあまり仕事を教えてくれず、自分で調べたりして仕事をこなしてきた」

「繁忙期があるのだが、こちらから上司に助けを求めない限り手伝ってもらえないし、上司も元々はその仕事を一人でこなしてきていたので、自分一人でやるのが当たり前だと思っている」

「自分に後輩ができたのでできるだけ仕事は教えたり、繁忙期には積極的に手伝っている」

「でも、後輩はそれが当たり前のように思っている。なんとも歯がゆいよ」

という内容でした。

その友人は、自分のような思いはさせまいと後輩へ仕事を教えたりしているのですが、後輩はそれが普通だと思っています。

「自分はこうだったから、お前も同じようにやれ」

と言うことは簡単でありますが、それでは後輩も育ちませんし、会社としても成長がないと思います。

かと言って、

「自分はこうだったけど、お前にはちゃんと教えるよ」

と言うこともできますが、それを嬉しく思うのか、恩着せがましいと取るかは後輩次第です。

彼はこのような思いでモヤモヤしていましたが、この話は奥が深く自分だったらどう思うのだろうと感じました。

昔の職人のような考えですと、

「俺のやり方を見て覚えろ」

といった感じであったと思いますが、今はそのような時代ではありません。

とはいえ、OJTの方法やマニュアルなどが整備されていないと同じようなことが起こってしまいます。

上司や先輩は自分の教わり方がどうであれしっかりOJTをしていくことは大切ですが、後輩としてはそれが当たり前だと思わず教えてらえることに感謝しながら仕事を覚えることが大切です。

大きな会社では、OJTやマニュアルがしっかりしていますが、小さな会社では担当者任せといった現状が未だにあります。

「仕事の教え方」「人材育成」など、今の時代は積極的にセミナーなどに参加して学んでいく必要があります。

今回の友人の話は、仕事の教え方、後輩や部下との関わり方を考えさせられる話でありました。