人は異なる環境や文化の中で生きることがあります。
ある場所やコミュニティに入る際には、その場の慣習や文化に従うことが重要です。
この考え方は、「郷に入っては郷に従え」ということわざで表現されています。
この言葉には新しい環境に入る際に、その場のルールや慣習に適応することは、その地域や文化に尊重を示し、他者との調和を図る重要な手段です。
これは単なる社会の常識や礼儀だけでなく、他者との信頼関係を築くためにも必要なことです。
最近、「郷に入っては郷に従え」ということわざを実感するできごとありました。
以前の職場で長年やってきた仕事で、今の職場でも共通なシステムでやっている仕事があります。
そのシステムを使えば、最初から最後まで一貫して処理が完了します。
私は昔のように、そのシステムで最初から最後まで処理を行いました。
しかし、今の職場では途中から別システムへ移行し処理をしていました。
最終処理結果は一貫しようが移行しようが同じです。
そのため、私は同じシステムで最後までやる方が効率的だと考えていましたが、今までのやり方があるので同じシステムで最後まで処理しないようにと言われました。
同じ処理結果が出るなら少しでも効率的にと考えたのですが、周りの人も現行のやり方に慣れているので、勝手に替えてはいけないということに気付きました。
効率的に仕事を進めるより、今までのやり方を崩さないということが大切だったのです。
そのときに、「郷に入っては郷に従え」ということわざが頭の中をよぎりました。
お互いのやり方やバックグラウンドを理解し合い、受け入れることで、異なる視点や経験が共有されより豊かな職場環境が築かれるのだと思いました。
しかし、全てがその通りということでもないため、柔軟な対応が必要であるとも感じました。
「郷に入っては郷に従え」という言葉は、他者との尊重と調和を重んじることを表しています。
異なる環境や文化の中で生きる私たちにとって、柔軟で開かれた姿勢を持つことが、より豊かな人生を築くための一歩となるのだと思います。