政府は、2019年度から看護師や介護福祉士など専門職の資格取得を目指す社会人への学費助成の期間を1年延ばし、最大4年にします。
雇用保険の被保険者が対象で、働きながら学ぶ社会人の需要に対応し4年の定時制講座にも適用できます。
制度改正は資格がいる業種の受験を後押しするのが狙いです。
政府は「人づくり革命」を掲げ、学び直しの環境整備を進めていますが、専門学校など短期高等教育機関への入学者のうち25歳以上が占める割合は4.7%(13年時点)と諸外国に比べて低く、大学など高等教育機関の入学者では2.5%と経済協力開発機構(OECD)の平均16.6%(15年時点)を大きく下回っています。
学び直しにかかる費用の負担や学習に充てる休暇制度の整備が急務となっています。
働く人も会社も、社会人からの学びにはまだまだ関心が薄いのかもしれません。日本は社会人の学びに関しては後進国なのです。
政府が「社会人の学び」に対し支援を拡充することで、少しずつではありますが社会人が学びやすい環境が整っていくのだと思います。
当協会では、ラーニングスキルマイスター取得者を増やし、社会人の学びを応援できるようこれからも活動を続けていきます。
(写真:日本経済新聞)