最近、依頼を受けてやる仕事で、
「毎年やっていることなのに、なぜ必要な書類が揃わないのか」
「必要な書類をなぜ覚えないのか」
と言ったことがありました。
自分のことでありながら、人に任せると自分ごとにならない理由について考えてみました。
まず、責任が他者に移ることで、自分の関与度が低くなることが挙げられます。
例えば、チーム内でプロジェクトを分担し、自分の担当ではない部分を誰かに任せたとします。
このとき、任せた側は「自分がやることではない」と無意識のうちに感じてしまい、興味や関心が薄れることがあります。
特に、進捗の確認を怠ったり、問題が発生した際に「担当者が何とかするだろう」と他人事のように考えたりすることがあるのです。
また、任せた側と任された側の間で、情報共有が不十分になることも、自分ごとにならない要因の一つです。
仕事を依頼した際に、目的や意図が十分に伝わっていなければ、「どのような価値を生むのか」「なぜ重要なのか」を理解しないまま作業が進んでしまいます。
その結果、依頼した側は成果物を受け取るだけの立場になり、深く関与しなくなってしまうのです。
さらに、「自分でやったほうが早い」という考えを持つ人ほど、任せた後に関心を失う傾向があります。
これは、任せることに対する信頼と責任のバランスが崩れることで起こります。
最初は「任せよう」と思っても、途中で「やはり自分でやったほうが確実だ」と感じ、関与の仕方が極端に変わることがあります。
すると、任された側も「どうせ最後は自分で決めるのでは」と考え、主体的に動きにくくなります。
このような状況では、誰もが自分ごととして捉えにくくなり、チーム全体のモチベーションが低下することにつながります。
では、どうすれば人に任せながらも、自分ごととして関与し続けることができるのでしょうか。
一つの方法は、適切なフィードバックを行うことです。
任せたからといって完全に手を放すのではなく、定期的に進捗を確認し、必要に応じてアドバイスを行うことで、関心を持ち続けることができます。
また、仕事の目的や期待する成果を明確に共有することも重要です。
これにより、単なる作業の依頼ではなく、共通の目標に向かって協力しているという意識を持つことができます。
結局のところ、任せることは大切ですが、関与を完全に手放してしまうと「自分ごと」ではなくなってしまいます。
適切な関与の仕方を見極め、主体的に動ける環境を整えることが、より良い成果を生み出す鍵となるのではないかと思います。