スランプはなぜ起きどうのり超えるのか 2025.5.23

資格試験の勉強を続けていると、必ずと言っていいほど訪れる壁があります。

それが「スランプ」です。

以前は解けていた問題が急に解けなくなり、知識も頭に入ってこない。

努力しているのに成果が見えず、自己否定が頭を支配する。

まさに悪循環です。

私自身も、そんなスランプに苦しんだ一人です。

しかし、この経験を通じて、スランプには明確なメカニズムがあることを知りました。

まず、スランプは脳の「過負荷状態」によって引き起こされることが多いと言われています。

長時間の集中やインプットのし過ぎにより、脳のワーキングメモリが疲弊し、新しい情報の処理や記憶の統合がうまくいかなくなります。

つまり、頑張れば頑張るほど、逆に思考が鈍ってしまうのです。

また、「できない自分」へのストレスが脳の扁桃体を刺激し、不安や焦りを増幅させます。

この状態が続くと、思考力や判断力を司る前頭前野の働きが低下し、さらに学習効率が下がるという負のスパイラルに陥ります。

では、どうすればこの状態から抜け出せるのでしょうか。

私が効果を感じたのは、「勉強方法の切り替え」です。

今までルーティーンのようにやっていたやり方を変え、「自分ができる部分」や「理解しやすいこと」からやり直してみました。

このやり方に変えたことにより、不思議なことに再び問題が解けるようになってきました。

これは、「自分の得意な分野で頭を悩ませすぎない」「できることにより自信を取り戻すこと」で記憶の定着が進んだ結果と考えられます。

つまり、スランプは「努力不足」ではなく、「処理過多」によるものや「自分へのストレス」であるとわかりました。

スランプは苦しいものですが、それは学びのプロセスが深まっている証でもあります。

もし今、行き詰まりを感じているなら、自分を責める前に、少し立ち止まってみてください。

それが次のステップへの大きな力になるかもしれません。