女性の復職支援が広がっています 2018.9.9

出産や育児で仕事を離れる女性への復職支援が広がっています。皆さんの職場や周りの人で出産や育児で仕事を離れた女性は多いのではないでしょうか。

出産や育児で仕事を辞める女性は過去5年で101万人にのぼるそうです。総務省によると育児をしている女性の就業率は30~34歳で62%と、同年代の平均より10ポイント以上低いそうです。働いていないが就職を希望する人は2017年に262万人いるといわれています。

このような状況の中、文部科学省は学び直しを「女性のキャリアアップの選択肢」として位置付けています。政府は出産や育児をした女性が学び直し、良い待遇の仕事に戻れるよう支援を進めていいます。文部科学省は「職業実践力育成プログラム」を実施する大学に、2019年度から従来の半分となる60時間で履修できる講座を設けるよう求めています。これは育児などで時間がとれない女性でも受講しやすくするためです。

また、教育訓練給付金については、2018年からは離職から20年がたっていても受給できるようにし、国家資格の養成課程などキャリアアップが見込める講座は、2019年度に給付率を2割から4割に上げる方針です。

このように出産や育児で仕事を離れた女性が仕事に復帰できる環境が整えられています。その中で、過去の職種の経験を活かす人、新たに資格などを取得し新しい仕事に就く人など様々な就業体系がでてくるのではないかと思われます。

前回のコラムで書いた相談者も育児中の女性で、新たな知識を身に付けて仕事につきたいとの相談でした。

人手不足が経済成長の制約となるなか、女性が能力を発揮できる機会が増えることで、生産性の向上につながっていくのではないかと感じました。