社会人が学び続けるためには、何が必要なのでしょうか。
もちろん、まず大切なのは本人の「学びたい」という気持ちです。
しかし最近、社会人の学びについて考える中で、本人のやる気だけでは解決できないことも多いのではないかと感じています。
社会人は、仕事や家庭など様々な役割を抱えています。
その中で学ぶ時間を確保することは、決して簡単ではありません。
私自身、以前は資格取得などの学びを続けていましたが、仕事があまりにも忙しくなり、学ぶ気力そのものがなくなってしまった時期がありました。
当時の職場では、学ぶことよりも、目の前にある仕事をたくさんこなすことが重視されていたように思います。
仕事が終わらなければ残業し、次の日にはまた新しい仕事が待っている。
そのような毎日が続けば、仕事が終わった後に「勉強しよう」と思うことは難しくなります。
この経験から、社会人の学びには「職場環境」も大きく関係しているのではないかと考えるようになりました。
もちろん、すべての人が仕事以外でも学びたいと思っているわけではありません。
仕事とプライベートを分けたい人もいますし、今の仕事をしっかりこなすことを大切にする人もいます。
それも一つの考え方です。
だからこそ難しいのが、「学びたい人」と「学ぶことを特に望まない人」、そして「職場としてどこまで学びを支援するのか」というバランスです。
会社が一方的に「勉強しなさい」と求めれば、学びが新たな負担になってしまうかもしれません。
一方で、学びたいと思っている人がいても、「仕事が忙しいのだから勉強している場合ではない」という職場では、その意欲を失わせてしまう可能性があります。
大切なのは、全員に学びを強制することではなく、「学びたい人が学べる環境」をつくることではないでしょうか。
資格取得への支援、研修への参加、学ぶ時間への配慮、そして何より「学ぶことを応援する」という職場の雰囲気。
それだけでも、社会人の学びやすさは変わってくると思います。
「学ぶか、学ばないか」は本人が選ぶことです。
しかし、「学べるか、学べないか」は、本人だけの問題ではないのかもしれません。
社会人の学びを考えるとき、私たちは個人のやる気だけでなく、その人を取り巻く職場についても考えていく必要があるのではないでしょうか。

