「男女雇用機会均等法」や「男女共同参画社会基本法」が施行されてから、何年経過しているか、ご存知ですか?
「男女雇用機会均等法」が1986年に施行(前年85年に制定)されて今年で33年。「男女共同参画社会基本法」が1999年に公布・施行され、20年。法律だけは制定されていても、残念なことに現代社会においての男女差別は、まだまだ拭う事ができません。
女性がキャリアを築こうとすると、女性であることを否定する発言が発せられる…。
家事育児をするのは、女性だと言う根強い考えから、内部昇格を望むことを否定される…。
悲しくもありますが、これが現実です。
社会人になってからの女性には、いくつものターニングポイントがあります。結婚・出産・育児により、仕事を休むか辞めるといった選択。産休育休制度がしっかりしている会社であれば、制度の活用もできますが、臨時職員にはその権利はありません。また、パートナーの転勤や、本人の体調面で辞めざるを得ないといった、致し方ない場合もあります。
パートナーの収入だけで生活が出来るのであれば、専業主婦という選択もありますが、共働きを選択する人が多いと思います。
1年後、2年後、または数年後に社会に復帰する際に、新たな空間に飛び込むことは勇気がいります。復職した会社・新たに就職する会社の中で、小さい子供を持ちながら仕事をすることは、周りの理解がなければ気兼ねをしてしまうものです。職場の中で肩身の狭い思いをしないためにも、関連業務の資格を取るのはどうでしょうか。知識を持つことは、大きな自信になります。私の周りには、育休中の間で国家資格や難しい資格を取得し、復職後にキャリアアップをした人がいます。
家事育児をしながらの勉強は簡単なことではありませんが、どこにでもスキマ時間があります。短時間の集中勉強を毎日繰り返し行ない、地道に努力をすれば、復職後の会社での立場を優位に立たせることができるのです。あなたに居てほしい、あなたの能力が必要だと、会社に求めてもらえることは、嬉しいものです。
また、業務を行なう上で、会社にとって必要な資格であれば、会社での立場に多少融通が利くことだってあるでしょう。知識を持っているという大きな自信をもって、社会復帰するために、女性ならではの時間を最大限に使いましょう!
(執筆)理事 赤羽根 泉