外国から来て学ぶ 2019.6.1

先日、機械加工業の初心者・未経験者を対象にした地域ものづくり人材育成のための「ものづくり基礎講座」が無事終了しました。

社会人として働くこと、図面の書き方、普通旋盤の操作の仕方、他の会社の方とのコミュニケーションの取り方など、ものづくり人材には欠かせない知識を毎週土曜日5日間に渡り学びました。

当協会としても講義の時間をいただき、「人生100年時代の学び」についてお話しをさせていただきました。

18名の方が参加し、その中に5名外国から技術を学びに来ている受講生もいました。アジア圏の3ヵ国より地元の会社に研修生として勉強に来られています。

皆さんは、「技術を身に付けて母国で会社を立ち上げたい」「学んだ技術を活かし日本の会社に就職したい」などの目標があります。

違う国で学ぶということは言葉の壁がありますが、ものづくり基礎講座には通訳はいません。全て日本語で講義が進みます。

参加している研修生の皆さんは日本語も勉強中で、日常会話にも苦労する部分があるようですが、製造業の専門用語を日本語で学ぶため、日常会話以上に難しいのではないかと感じました。

それでも高い目標があるため諦めず、分からないことは一緒に受講している日本人に聞くなどして、一生懸命学ばれていました。

実際自分が海外で学んで良いと言われても、言葉の壁や文化の違いなどで行くことに躊躇してしまいます。

一生懸命学ばれている皆さんには頭が下がる思いでした。

昔に比べ海外で学んだり、働いたりする日本人も増えていますし、その逆に学びに来たり、働きに来る外国人も増えていますが、まだまだ日本の学校で学び、日本の会社で働く日本人の方が圧倒的に多いです。

日本にいても学ぶことは多くあります。社会人の7割は学ぶ習慣はないと言われていますが、自身のスキルアップのために何か学んでもらえれば当協会としてはとてもうれしいことです。

異国の地で真剣に学ぶ彼らを見習って、皆さんも新たな学びを始めてみませんか。