社会人のスキルアップ 2019.6.15

本日より仕事の関係で「普通旋盤作業3級技能講習会」がスタートしました。この講座は国家技能検定である「普通旋盤作業3級技能士」の取得を目指す講座です。

技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。

技能検定には、普通旋盤などの製造系、建築大工などの建設・建築系、パン製造などの食品系、ファイナンシャル・プランニングなどの事務系、全130職種の試験があります。

試験の難易度によって1級、2級、3級に分かれます。また、職種によっては難易度を分けないで行う単 一等級もあります。さらに、職種によっては管理・監督者向けの特級があります。

世の中には数多くの資格がありますが、国家資格としては3級からスタートできるため、比較的取得しやすい国家資格であると思います。

ただし、学科試験と実技試験があり両方に合格しなくてはいけないため、それなりの勉強は必要となります。

今回の普通旋盤作業3級の実技試験では実際に機械を使い加工をするため、3級とはいえ素人が簡単に受かる試験ではありません。

この講座では、地元1級技能士より機械のしくみや操作、加工技術まで30時間をかけて学ぶ講座です。また、学科試験に向けての座学も予定されています。

参加者の皆さんは自身のスキルアップの為に真剣に学ばれていました。

同会場では、普通旋盤作業1級を目指し勉強されていた方がいましたが、その方は10年ほど前にこの普通旋盤作業3級講座を受講したそうです。

仕事で経験を積みながら勉強し2級を取得。さらに経験を積み1級を目指す姿には、社会人の学びのあるべき姿を感じました。

社会人のスキルアップは、会社に言われない限りは自身でやるしかありません。やりたくなければやらなくて良いことです。

しかし、人生100年時代を生き抜くには、今のうちからスキルアップを図ることは必要だと考えます。

私自身、働き始めの頃は、仕事が終われば好きなゲームをして過ごすことが日課であり、本を読むことは全くしませんでした。

しかし、今の仕事に転職したことをきっかけに、自分のスキルアップの必要性を感じ勉強をし、苦労して取得したのが技能士資格でした。

それから定期的なスキルアップを図りながら、現在の協会活動に結びついています。

毎日、仕事や家庭のことで疲れていて勉強なんてしたくないという方も多いと思いますが、まずは本を読むことから初めてみてはいかがでしょうか。