速読と本を読むこと 2019.6.29

最近、速読や読書に関する本を数冊読みました。ラーニングスキルマイスター養成講座のテキストへ活用できればと思ったからです。

「1冊10分で読める」「1日10冊読める」など、そんなタイトルの本が書店にはたくさん並んでいます。

記憶法や勉強法と同じで、速読法の本は世の中にたくさんあります。また、速読講座なんてものも多くあります。

それだけ世の中の速読への関心が高いと思われますが、私の周りに速読を身に付けて高速で本を読む人はいません。関心は高いものの何か胡散臭さや怪しさがあるのも確かです。

良く言われる速読としては、目の動きを早くするという方法があり、目を早く動かすトレーニングをします。そのことにより早く読めるようになるのです。

私の読んだ本の中にもトレーニングを中心とするものがありましたが、一回読めば良いわけでなく、筋トレと同じで毎日練習することが必要です。

その本の中で、「早く読むのと記憶することは別のこと」との記載があり、速読=記憶するではないということでした。

なので、速読を身に付けるだけでは、記憶力が上がったり勉強がすんなりいくわけではないのです。

ではどうしたらよいのでしょうか。

私が思うには、繰り返し同じ本を読むということです。ラーニングスキルマイスター養成講座でも学ぶ「3回転勉強法」もそれに近いものがあります。

じっくり読んで理解して1回で覚えようとすると、難しい内容の本では途中で挫折してしまう可能性があります。

なので、1回で全て終わらせるのではなく、1回目は流し読みしてまた読むといった心構えの方が取組みやすいのです。

また、多くの本を読むことに勝るものはありません。

以前のコラムで書きましたが、私自身、学生時代から働き始めの頃までは全く本を読む習慣がありませんでした。

しかし、資格取得の勉強をすることをきっかけに本を読む習慣がつきました。

そのおかげで、月に数冊の本を読むこともありますし、読むスピードも自ずと早くなりました。

トレーニングをし速読法を身に付ければ、10分で1冊も可能かもしれませんが、普段から本を読む習慣がないと難しいです。

速読を身に付ける簡単な方法としては、まずは本を読むことから始め、読む冊数を増やすことで自ずと読むスピードも速くなり、記憶しやすい読書になるのです。