時代の変化に対応した学び 2019.7.14

ラーニングスキルマイスター講座には、会社員、公務員、団体職員、自営業者、看護師、主婦など、様々な職種の方が受講に来られます。

一般的に考えると安定した職業の方もいらっしゃいます。なのになぜ当講座を受講するのでしょうか。

それは、「時代の変化に対応したい」「何かしないといけない」といった思いから受講したとの話を聞きました。

人生100年時代と言われる昨今、年金受給年齢や退職年齢の引き上げが騒がれている中、何かしないといけないといった危機感を感じている人は多いのではないのでしょうか。

時代の変化に対応できなかったとある技術者の話があります。

彼は、Aという技術では社内ではナンバーワンであり、業界でも著名な人物でした。仕事の傍ら、講演会の講師も頼まれるなど社内外で活躍されていました。

しかし、Bという技術が新たに開発され、A技術は市場では下火になってきました。彼の技術をもってすればB技術などすぐに習得でき、B技術を活用し活躍の場を見出せたかもしれません。

ですが彼は、A技術でもまだ活用できると高を括り、B技術を学ばなかったのです。

市場はあっという間にB技術が主流となり、彼は社内でも必要とされなくなりました。もちろん、社外の講演会などもありません。

社内でナンバーワンであった彼は、最終的には退職を余儀なくされたのでした。

この話の技術者のように、「この技術で一生懸命やってきたのに」「こんなに努力してきたのだからまだまだやれる」といった思いが社会の変化に対応できなかったのです。

「外部の変化に応じず学び直すことを放棄している」「変化に目をつぶっている」

私が協会活動をするなかで、このような考えの方はまだまだ多いと感じています。

「変化に対応したいが何をしたらよいのかわからない」「自分は何が向いているのか」

など、気持ちがあっても一歩を踏み出せないでいる人も多いです。

当協会としても、社会人の学びの必要性について多くの方に知ってもらい、学びの支援を行っていきます。