厚生労働省は、従業員の活力を引き出し、企業の成長へとつなげるため、「セルフ・キャリアドック」を推進しています。
「セルフ・キャリアドック」とは何なのか?今回のコラムではその内容について説明します。
従業員のキャリア形成における“気づき”を支援するために、年齢、就業年数、役職などの節目において、従業員が定期的にキャリアコンサルティングを受ける機会を、企業が設定するしくみのことをいいます。
セルフ・キャリアドックを取り入れることによるメリットは、
○従業員にとっては、自らのキャリアを考えることで、仕事に対するモチベーションの向上につながる。
○会社にとっては、人材の定着や従業員の意識向上を通じた組織の活性化が図れる。
と言ったメリットがあります。
セルフ・キャリアドックは、主にキャリアコンサルタント等による、キャリアコンサルティングを取り入れていきます。
セルフ・キャリアドックの具体的な進め方として、
○キャリア研修・・・集合形式で研修を行うことで、従業員に効率的にキャリアを考えるきっかけを提供する。
○キャリアコンサルティング・・・従業員とキャリアコンサルタントが一対一で面談を行うことで、個別従業員の課題を整理し、解決策を支援する。
○フォローアップ・・・組織全体で、個別従業員及び組織の課題を解決する。
となっています。
当協会としては、従業員のキャリアビジョンに基づくスキルアップなどの支援を行い「学ぶ技術」の普及が図るとともに、積極的にセルフ・キャリアドックを取り入れている会社を認定する制度を設け、会社の取り組みや魅力を発信することで、従業員の定着と新規雇用の確保に繋がる仕組みが作れればと考えております。