「学びの履歴書」という言葉を聞いたことはありますか?
一般的に履歴書というと、就職活動の際に書くイメージがあります。
では、「学びの履歴書」とはどのようなものでしょうか?
学びの履歴書には、特に決まった体裁がありません。
また、小学校から大学、社会人まで様々な形で学びの履歴書というものが存在します。
「学校を卒業してから何も学んでいない」
なんて思った人もいるかと思います。
資格や検定など証として残る学びで考えると、何も学んでいないと思う人がいるかもしれません。
しかし、
「ビジネス書を読む」
「仕事に関する本を読む」
と言ったことはあるのではないでしょうか。
そう言ったものも「学び」として考えて良いと思います。
当協会で考える学びの履歴書の記載内容は、次のような形になります。
①働いてからの学びを振り返る。
②なぜ学びが必要だったかを考える。
③その学びから得られたものは何かをまとめる。
④仕事や転職などで役に立ったかをまとめる。
⑤その学びは今も活かさせているか。活かされていないのか。
この①から⑤をまとめることで、学びの履歴書ができるわけです。
私の場合を例にあげると、
①仕事で相談のあった案件や協会を運営するための学び。
②仕事で相談に答えられるためのスキルの習得と、協会を設立したかったのでそれに関する知識が必要。
③FPや販売士などの資格を取得。NPO法人設立の知識。
④相談に的確に応えられる知識とNPO法人の設立ができた。
⑤資格に関しては、そのときの相談だけで今は使わない知識もある。協会に関する知識は、現在の協会運営にも役立っている。
などとなります。
このことから私の強みは、会社の経理や労務、資金調達などの知識と、協会運営やNPO法人設立の知識と言えます。
学びの履歴書とは、自分の学びを「可視化」することで自身の強みを洗い出し、今後の仕事や転職などに活かすことができるのです。
皆さんにも多くの「強み」があると思います。一度、学びの履歴書を書いてみてはいかがでしょうか?