ワーク・エンゲイジメンという言葉を聞いたことはありますか。
ワーク・エンゲイジメンとは、
仕事に関するポジティブで充実した心理状態として、
「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)
「仕事に誇りとやりがいを感じている」(熱意)
「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)
の3つが揃った状態と定義されています。
ワーク・エンゲイジメンが高い人は、仕事に対していきいきしているとも言えます。
ワーク・エンゲイジメンの高い労働者の主な仕事に対する認識として、
「仕事を通じて、成長できている」
「自己効力感(仕事への自信)が高い」
「勤め先企業でそのようなキャリアを築いていくか、キャリア展望が明確になっている」
「働きやすさに対して満足感を感じる」
などとなっています。
また、ワーク・エンゲイジメンの高い者の勤め先企業で実施されている雇用管理として、
「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」
「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」
「業務遂行に伴う裁量権の拡大」
「仕事と病気治療との両立支援」
などが挙げられています。
その勤め先で実施されている人材育成としては、
「指導役や教育係の配置」
「キャリアコンサルティング等による将来展望の明確化」
「企業としての人材育成方針・計画の策定」
などが挙げられています。
このようにワーク・エンゲイジメンを高めるには、個人の働き方はもちろんのこと、企業としても取り組むことが大切であることが分かります。
実際に働くなかでは、この全てが満たされた状態の人はほとんどいないと思われます。
しかし、このようなことを一つ一つ達成していくことでワーク・エンゲイジメンは高められていきます。
「労働を提供して、その対価をもらう」
ことが働く一番の目的かもしれませんが、これからの時代ワーク・エンゲイジメンの考え方を取り入れながら、
「働く側も雇用する側も双方にとって良い関係が築ける」
環境を整えていく必要があるのではないかと感じました。
(出典:キャリアコンサルティング関連情報集)