以前のコラムで「高校生の偉業から思うこと」のタイトルで、佐世保工業高校生が2級施工管理技術検定に合格した新聞記事を紹介しましたが、今回は中学生の偉業です。
難関国家資格の一つである「行政書士」試験に一発合格したという記事でした。
行政書士は「年齢・性別・学歴・国籍に関係なくどなたでも受験できる」資格です。
なので、中学生の受験も可能です。
試験の内容は、
法令等:憲法、行政法、民法、商法、基礎法学の中から46問出題
一般知識等:政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解から14問出題
という内容で法律が中心です。
少し前までは「法律系資格の登竜門」と言われていましたが、今は合格率10%を切ることが多く難関国家資格となっています。
中学生の彼は、社会保険労務士である母親から行政書士資格を紹介されたのが受験のきっかけだったそうです。
また元々、弁護士を目指したいという高い目標がありました。
勉強をするなかで、
「行政法の勉強はハードルが高く苦痛だったけれど、一度始めたことは途中で投げ出したくない」
という気持ちで勉強をしていたそうです。
学ぶにあたっては、この気持ちが大切です。
趣味のことを学ぶなら苦痛ではないかもしれませんが、資格取得などの勉強は苦痛を伴うことがあります。
いくら自分が取得しようと思ったことでも、理解が進まずに嫌なったり、楽しくなくなることは良くあることです。
学ぶということは、全て楽しくできることではないのですが、それを理解した上で学ぶ必要があります。
そして、辛いことや嫌になることもありますが、その気持ちを乗り越えたからこそ、合格を勝ち取ることができるのです。
どんなに努力しても、一発で合格できず何度か挑戦して合格することもありますが、これも強い気持ちがあるからこそです。
難関国家資格を取得するということは、そういうことなのだと改めて感じました。
若い人の方が記憶力があると思われがちですが、資格試験などは社会人経験や実務経験があった方が有利な資格が多いです。
「もう覚えが悪くて勉強なんて」
と思わず一歩を踏み出すことが大切です。
それが新たな道を開くことに繋がるのです。