新入社員や新しく職場へ入った人を研修することは一般的に良くあることです。
会社に慣れるとともに、これからかやっていく仕事を先輩や上司から教わり一人前になっていきます。
私の職場にも「研修生」制度というものがあります。
最近、研修生と話して感じたことがありました。
研修生は、上記にも書いたように先輩や上司から仕事のやり方を教わり、現場で戦力として働くために研修を受けるものだと私は思っていました。
ですので、研修生にどのような仕事を教わっているのか尋ねました。
研修生は今後事業者支援を行っていく立場になるので、当然それに必要なスキルを身に付けるために研修生として来ているのだと思っていました。
しかし、話を聞いていると私が考えるような仕事を教えてもらっていないのです。
事業者支援に必要な仕事をいくつか挙げてそれらをやっているのかと尋ねたのですが、答えはノー。
何をやっているかと聞くと、窓口対応や単発的な仕事の担当だと話していました。
全てを聞いたわけではないですし、彼もそれを仕事としてしっかりやっているので彼を責めるわけではありませんが、職場の先輩や上司が研修生にちゃんと教えているのか心配になりました。
先にも書いた通り事業者支援スキルを身に付けるための研修のはずなのに、実際は現場での雑用をさせられているのではないかと思いました。
確かに忙しい職場であるため先輩も上司も自分の仕事で手一杯かもしれませんが、彼の話を聞く限りでは必要なスキルが身に付けられていないのではないかと感じました。
研修生の派遣は本部が決めることですので現場が悪いというよりは本部がそこをしっかり把握した上で計画を立て、必要な指示を出さなければいけません。
派遣したのだからあとは現場に任せるのでは研修生が可哀想です。
現場にいれば少なからず教えてもらえなくても学ぶことはできると思いますが、やはり先輩や上司の支援があるとないとでは今後大きく変わっていくのです。
「人を育てる」ことはとても難しいことです。
「教える時間があるなら自分の仕事をやりたい」
「教えるくらいなら自分でやった方が早い」
そう思う人は多いと思います。
でもそれではいつまでたっても人を育てられません。
だからこそしっかりとした計画のもと育てていく必要がるのです。
「人を育てたことが無い人には、人を育てることはできない」
と言う人もいますが、仕事においてはその通りではないかと感じた話でした。