資格試験など、新しいことを学ぶ人を「初学者」と言います。
初学者と言えば一般的に、
「特定の学問を学びはじめて間もない人」
「学問自体にはじめて触れた人」
などを指します。
一般的にはこのように言われているのですが、実際には初学者でももう少し分かれるということを実感したことがあります。
それはとあるパソコン講座でのことです。
そのパソコン講座は、普段あまりパソコンに馴染みのない人や、WordやExcelをあまり使わない人を対象としていました。
主催者側からすればどちらも「初学者」です。
しかし、実際講座を開いてみると、普段あまりパソコンを使わない人はキーボード入力も指一本でやるといった感じで、文字入力にも時間がかかります。
WordやExcelを学びたい人はいくらか入力ができるので、同じパソコン講座を受講するにしても「初学者」のレベルが違うということに気づきました。
それは資格試験の受験者にも言えることです。
その資格試験をはじめて勉強するにしても、全く知識がない状況から勉強をするのか、実務経験などがあって勉強するのかでは、初学者のレベルが変わってきます。
場合によっては、資格試験ははじめてでも知識は初学者でない場合もあるのです。
そのため、資格試験がはじめてだからといって初学者と同じ学び方では効率が悪くなることもあります。
そのようなことを防ぐためにも実務経験がある方は、過去問に一度目を通すことで自分のレベルを知ることができます。
過去問の理解度合いにより、今後の勉強方法や選ぶテキストなどが変わってきます。
通信講座などのでは、初学者向けのフルセットと知識がある人向けの必要なパートだけ購入できるといったものもあります。
「初学者」と一言でいっても、人それぞれ知識や経験が違うのであり、学ぶ人自身が自分の知識量を理解して学ばないと遠回りな勉強になることもあります。
実務経験はあるけどはじめて取り組む資格試験などは、過去問に一度目を通すことが勉強を進めるにあたってとても重要になるのです。