先日、私に人材育成のいろはを教えてくれた先生にお会いしました。
前職で6年ほど地域の事業所向けに「現場リーダー育成研修」を行っていたのですが、そのときの講師の方です。
今でも各地で研修をされており、現職場の近くで研修がありましたので、リーダーにあたる方に参加をしてもらいました。
そんなきっかけから、久しぶりにお話をする機会をいただきました。
「人材育成」という言葉はよく聞きますが、どのようにやるのかは人それぞれなのが実際のところです。
大きな会社であれば人材育成の研修がありますが、一般的には人材育成の方法を学ぶ機会が無いことの方が多いと思います。
私自身も先輩や上司より仕事を教わりましたが、
「そこに過去の資料があるから同じようにやってみて」
「自分で調べてやって」
など、教わるには程遠い指導を受けていました。
昔の職人のような、
「俺の背中を見て学べ」
というようなスタンスであったと思います。
昔はそうであったかもしれませんが、現在ではそのような教え方では成長しませんし、仕事としても効率が悪いです。
普段、自分の仕事があるなかで人に仕事を教える時間を取るということは大変かもしれません。
できるなら、教えない方が楽と考える人がいるかもしれません。
今はそれでいいかもしれませんが、長い目で見ると自身にとっても会社にとっても大きなマイナスです。
自身の仕事の量は変わりませんし、役職が上がれば仕事量が増える一方です。
会社としてはいつまでも同じ人に仕事が偏ってしまい、後の人たちが育たないことになってしまいます。
人材育成は、1時間や2時間でできるものではありません。
未経験者なら1年以上はかけて育成していくことも必要になります。
どこかのタイミングでしっかりと計画を立て、会社として取り組まなければ現状は変わりません。
私自身、前職で後輩ができたときに研修で学んだことを活用しました。
最初は時間がかかりました。自分の仕事時間も取られました。
それでも、
「やって見せて、やらせて、確認し、またやってもらう」
を繰り返しやってきました。他にも色々と教えてきましたが、上記を基本としてきました。
そのお陰で、今では私が退職した職場を引っ張っていく存在になり、皆に頼りにされ活躍しています。
このように人材育成は一筋縄ではいかないことですが、会社を上げて取り組まなければならないとても重要なことなのです。