ニュースで話題になっております兵庫県知事の選挙活動中のSNSについて、ボランティアで携わったとされる社長は「承認欲求が高かった」という内容の記事を見ました。
承認欲求を満たすため自身の活動をSNSに書いたことで今回の騒動に発展したと思われますが、そもそも「承認欲求」とはなんなのか調べてみました。
人間は本能的に「誰かに認められたい」という欲求を持っています。
この承認欲求は、生存本能や社会性と深く結びついており、私たちが他者と関わる中で自然に生じる感情です。
心理学者アブラハム・マズローの「欲求階層説」では、承認欲求は自己実現欲求の一段下に位置づけられ、人がより高次の成長を目指すための重要なステップであるとされています。
現代社会において、承認欲求は特にSNSを通じて顕在化していると言われています。
「いいね」やコメントの数が自己評価に直結するような状況では、承認欲求が満たされる瞬間は一時的な喜びをもたらす一方、それに依存してしまうリスクもあります。
私もそうですが、Facebookなどで「いいね」を多くもらうことは嬉しいです。
また、自分のやっていることを「評価されている」と思うこともあります。
これは誰でもあることではないでしょうか。
他者からの評価に重きを置きすぎると、自分自身の価値を見失ったり、不必要な比較から劣等感を抱いたりすることがありますので注意が必要です。
一方で、承認欲求そのものは否定的なものではありません。
むしろ、それが人間関係を深めたり、目標に向かって努力を促したりする原動力になることもあります。
大切なのは、その欲求をどのようにコントロールし、健全な形で満たしていくかという点です。
自己承認を意識することは、承認欲求をバランスよく満たすための鍵となります。
他者からの評価に頼りすぎるのではなく、自分自身で自分の成長や努力を認めることで、より安定した心の状態を保つことができます。
たとえば、日記をつけて自分の達成や感謝の気持ちを書き出すことは、自己承認の習慣を育てる一つの方法です。
私も日々日記を書いていますが、日記にそのときの達成感や成果を書いたりします。
さらに、他者に対する承認の姿勢も重要です。
他人を認め、感謝を伝えることは、結果的に自分自身の承認欲求をも満たす効果があります。
承認は一方通行ではなく、互いに与え合うことで成り立つ循環的なものであることを意識すると、健全な人間関係を築く一助となると思います。
承認欲求は、人間の成長や幸福に欠かせない要素です。
しかし、その取り扱いを誤ると、自己喪失や他者依存といった負の側面も生じます。
自分自身と向き合い、適切な形でこの欲求を満たす方法を見つけることが、より充実した人生を送るための鍵となるではないでしょうか。