誰もが先生 2018.12.15

「先生」という言葉で思いつく職業はなんでしょうか。

「学校の先生」「お医者さん」「弁護士」「国会議員」など。先生と呼ばれる仕事は沢山あります。

先日、体調が悪かったため病院へ行きました。胸部のCTを撮ってもらったのですが、診察時にその画像を見ながら先生から説明がありました。大きな異常がなく済んだのですが、CT画像を見ながら先生が「この部分が少し違ってるのでそこが原因かもしれません」と言われました。

でも、その画像を見る限りではその部分が周りの部分と何が違うのか全く私には分からず、「さすがお医者さん」だと思いました。医学を学んでこないとわからないことです。

病院の帰り道、そんなことを考えながら帰ったのですが、誰もが先生であるんじゃないかとふと思いました。

私は仕事で経営者の相談に乗り経営課題について一緒に解決をしているのですが、例えば会社の財務を改善したい場合、まずは財務諸表を見てお金の流れを把握します。学生時代に勉強しましたし、今までいくつもの会社の財務諸表を見てきました。なので、財務諸表から悪い部分がわかりますし、その改善案も考えることができます。

でも、財務諸表を普段から見慣れていない経営者の方は、数字を見ただけではどうしたらよいのかわかりません。この部分では、私は先生かもしれません。

また、ラーニングスキルマイスター協会を立ち上げ、記憶法や勉強法などの学ぶ技術を広げようとしている部分でも、他の人より学びについて勉強をしていますし、知識も持っています。

皆さんにも当てはまることですが、製造業に勤める方が、図面を見て高度な機械を操作し製品を作り上げる。建築業に勤める方が設計図をもとに家を建てる。ごく当たり前のことですが、その仕事に就いていない人にとっては簡単にできることではありません。

先生と言われると先にも述べたように、それなりの学歴があり難関の国家資格を取得した人たちが先生と呼ばれます。でも、お医者さんだからと言って、財務諸表が読めるとも限りませんし、家を建てられるわけでもありません。

そう考えると誰もが先生なのだと思いました。

会社に勤めていると、同じ知識をもった仲間たちと同じ仕事をしているのですからそれが普通と思ってしまいますが、外に出ればその知識がない人はたくさんいるのです。

その知識にさらに磨きをかけ、勉強をしたり資格を取ったりしてコンサルタントとして独立し先生と呼ばれている人もいます。

働いている人は、その仕事のプロです。さらにスキルアップすることで、人より1UPするのです。

ラーニングスキルマイスター協会は、そんなスキルアップを目指す人を応援しています。