人脈という無形資産 2019.1.14

前回のコラムで、無形資産である「スキル」と「人的ネットワーク」のうち「スキル」についての説明を書きました。

今回は、「人的ネットワーク」について書こうと思います。

「人的ネットワーク」とは、別の言い方をすれば「人脈」や「人との繋がり」を言います。

学生時代は、同級生や部活の仲間、同じゼミやサークルの仲間といった「同じことをやっている年が近い人達」が人脈の中心であったと思います。

しかし社会人になってからは、上司や後輩、取引先の人など、様々な年代の人たちと知りあい、一緒に仕事をしたり、相談をしたり、プライベートを過ごしたりします。

これが無形資産の「人脈」です。

「人脈」が広い人ほど多くの知識や経験を持ち、良い人生を送っているように著者は感じます。

人生100年時代、人は自ずと長生きするなかで多くの人脈を持っているということは、いきいきとした人生を送れるのではないでしょうか。

では、学びを通して人脈を作れるのでしょうか。学びは机に向かって一人で黙々とやるイメージもありますが、学びからでも人脈を作ることはできます。

現在、資格講座を開講しているスクールでは多くの地域に学校を開設し、通学形式で資格取得を支援しています。通学を活用する場合、同じ資格を目指す仲間が「人脈」となる場合があります。

資格の合否は別として、数カ月間一緒に学んだ仲間として仕事やプライベートで付き合いが出ることもあります。

また、資格を取得した場合、資格によってはその資格団体に所属することで人脈が広がる場合もあります。

著者の経験を例にあげますと、十数年前になりますが「ファイナンシャルプランナー」の資格を取得しました。この資格には「日本FP協会」という会があり、各都道府県に支部があります。

私も資格取得後、地元の支部へ所属しました。支部には金融機関の方を始め、製造業、士業、主婦など、様々な仕事と年代の方と知り合うことができました。自分の会社の中だけではわからない多くの知識を教わることができ、20代前半であった著者はとても刺激を受けました。

その時の仲間とは今でも連絡を取る仲であり、とても良い人脈が築けたのだと思っています。

また、ラーニングスキルマイスター協会を立ち上げる際に支援をいただいた、協会総研の開催しているグループコンサルティングでは、同じ協会をやる仲間と多く出会うことができ、協会運営についての成功事例や悩み事が話せる仲間ができました。

私の知り合いの方では、音楽に興味があり「DJ」について学んだ方もいました。学んでいるなかで同じ音楽仲間ができ、情報交換をしていくなかで一緒に音楽イベントを開催し、今では多くの音楽仲間とお客様が集まる音楽イベントに成長しています。これも人脈を築きあげた結果だと思っています。

このように「学び」を通して「人脈」を構築することが可能だということです。

人脈を構築することで、仕事や私生活で新たなステージへステップアップすることができるかもしれません。

定年後も新たな仕事や趣味に繋がるかもしれません。

有形資産の構築は生活する上でなくてはならないものですが、無形資産である「学び」や「人脈」も欠かせないものであると考えます。

豊かな生活を送るためには、両方の資産をバランスよく蓄えていく必要があるのです。