学びの格差 2019.5.6

社会人の学びは自由です。学ぶこと、学ばないことを自分で選択できます。学びたいことの内容も自分で選べます。

学ぼうと思えば多くの講座があり、ビジネス書や自己啓発本などもたくさんあります。

資格講座に関しては、昔に比べてスクールが地方でも開講されるようになりました。Eラーニングなどの発達により、スクールへ通わなくても好きな時に講義を受けることもできるようになりました。

「学び」に関しては都市部も地方も格差はないように感じますが、実はまだまだ地方の方が遅れている部分があります。

それは、個人や小さな団体などが主催する講座がとても少ないことです。

ラーニングスキルマイスター養成講座を多くの人に知ってもらうため、「まなびのマーケット」と言われるサイトへ講座を登録しました。

そのサイトには、28,000件の講座が掲載され、19,000人の先生が登録し、登録生徒数は300,000人と国内最大級のサイトです。

そのような大きなサイトではありますが、サイトを利用するたびに地方との都市部の格差を感じています。

都市部では多くの個人や団体が多種多様な講座を登録し、朝や夕方の1時間ほどのセミナーから数日にわけて開催されるセミナーなど、受講料は500円から数十万円と学びたい人のニーズにあった講座がたくさんあります。学びたいときに学びたいことを気軽に学べる環境が整っています。

東京都内では、区ごとに数多くのセミナーが毎日開催されています。また、セミナー主催者が会場を予約する際の会場も多く登録されており会場選びに迷うほどです。

「朝活して学んでみよう」「休日の午前中だけ学ぼう」と思えば、それに応えてくれる講座は都市部にはあります。

このように都市部ではセミナーを受講する側も主催する側も双方にとって学び易い環境なのです。

しかし私の住んでいる長野県に至っては登録講座は30ほどしかありません。教える側が予約できる会場は1か所しかないという現状です。

あえて言うなら、NHKのカルチャースクールや公民館などで行われている習い事が資格講座以外の学びの場でしかないのかもしれません。

地方では個人や団体が主催するセミナーを受講するといった習慣がないのかもしれません。また、教えたい人も教える環境が整っていなため教えられないのかもしれません。そのためサイトの登録件数も圧倒的に少ないのです。

先にも述べた通り、昔に比べて学ぶ環境は整ってきてはいるものの、地方では一般的な資格講座しか学べないのが現状です。

まだまだ学びの環境を整えていく必要があり、ラーニングスキルマイスターとしてはクライアントのニーズに応えられる支援策を講じていく必要があると考えます。