資格・検定の評価 2020.2.15

当協会の事業として、「資格・検定の評価」というものがあります。

日本には1,000を超える資格があり、ただ漠然と「何かを学びたい」「何か資格を取りたい」と思っていてはその数の多さに選ぶだけで挫折してしまいます。
行動経済学の言葉で「決定麻痺」という、その選択を先延ばしするか、またはやめてしまうといった現象が起きてしまいます。
そのためにも「何を学ぶ」かといったことを明確にする必要があるのです。
「資格・検定の評価」は簡単にできることではありません。
明らかに「あの講座は資格商法だ」といったものは受講を進めないことはできますが、1,000の資格は市販されている資格ガイドに掲載されており、受講することには問題ないと思われるからです。
では「資格・検定の評価」とは何をするのでしょうか。
それは相談者が学びたいと思ったことに合った資格を見つけるために評価していくのです。
一般的な評価ですと、「国家資格」の評価が高くなります。また、手に職になる資格や検定も評価が高いでしょう。
しかし、昨今、難関の国家資格を取得したからと言って直ぐに仕事に結びつくわけでもありません。
都会では年収300万円の弁護士がいるとも言われており、士業と呼ばれる国家資格であっても厳しい時代です。
また、民間資格は誰でも取得できるような資格や検定では、対外的な評価も低く取得する価値がないとも言われます。
しかし、難しい資格であれ、簡単な資格であれ「学ぶ」ことには変わりがないのです。
民間資格であれ、学んだ人は学んでいない人より知識があり、スキルも高くなっているのです。
当協会としては、相談者が「何を学び、学びをどう活かすか」を重点に考え、資格・検定を評価し、その方に合った提案を行います。
また、せっかく取得した資格が評価されないのではなく、それを学んだこと自体が評価されるよう、社会全体の考え方を変えていく必要があると考えます。
周りの人があまり知らない資格や検定を取得しても意味がないと思うのではなく、その知識を取得しスキルアップしたことに自信を持っていただければと考えています。
どんな資格や検定であれ学んだ人が評価されるよう、当協会としても活動してまいります。