自己概念 2020.4.4

「自己概念」を意識したことはありますか。

言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、意識したことがある人は少ないでしょう。

そもそも自己概念を簡単に言うと、

「自分について、自分がどんな人間であるかということについて、抱いている考え」

と言われています。

自己概念は生まれたときからあるわけではなく、幼少期から両親、友達、周りの人などの影響を受け形成されていくものです。

成長するにつれて自己概念が固まっていき、自分はこういう人間だという人物像を作っていきます。

例えば自分は、

「何にでも積極的に取り組める」

「責任感が強い」

「人見知りで上手く話せない」

「すぐ飽きてしまう性格」

などを自分で決めてしまっているのです。

自己概念は、良い意味でも、悪い意味でも自分の考えや行動に反映されていきますし、色々な部分に影響します。

このことについて、例をあげてみます。

「社会人になっても学びは必要と考え、自費でセミナーを受けたり、資格を取得したりすることは、とても必要なことである」

と言う考えを持っていたとします。

それを友達に話したら、

「毎日仕事をして疲れているのだから、夜や休みの日ぐらいテレビを観たり、ゲームをする方が楽しくないかい?休みの日までわざわざ勉強するなんて信じられないよ」

と言われました。

その時、

「社会人になっても学ぶことの大切さに気が付かないなんてもったいない。なんでそんなこともわからないのかなぁ」

と、その友達の言ってることに対してイラっとしました。

これが「社会人の学びも大切だ」という自己概念でありこれに反する反応をされたからイラっとしたのです。

人は良くも悪くも自己概念を基準に考えることがあります。

なので、自己概念と一致すれば相手に共感を持てますが、一致しないと共感を持てなくなるのです。

人はそれぞれの自己概念を持っていますので、自分を押し付けるだけでは上手くはいきません。

みんな自己概念を持っているという理解のもと人間関係を築く必要があるのです。

自分と意見が合わない人がいた場合、相手の自己概念を知ることが、相手を理解する一歩になるかもしれません。

そのことにより、新たな信頼関係が生まれ、良好な人間関係が築かれるのです。