ハップンスタンス・ラーニング・セオリーって聞いたことはありますか。
殆どの方が聞いたことがないのではないでしょうか。
ハップンスタンス・ラーニング・セオリーとは、「クルンボルツ」「ミッチェル」「レヴィン」らが、
「偶然の出来事の影響を無視したり、過小評価したりするよりは、それらの持つ重要な役割を認識し、利用し、またそれらを積極的に生み出すこと」
を説いた論文の内容です。
「ハップンスタンス」とは、偶然の出来事という意味があり、その論文では、
「偶然の出来事は人のキャリアに大きな影響を及ぼし、かつ望ましいものである」と主張しています。
また、次の5つのスキルを認識し、身に付け、そして偶然をキャリアの機会として利用し、「プランド・ハップンスタンス」をつくり出すことが、
結果的に「人生の質」を深めるものだと述べています。
①好奇心…新しい学びの機会を模索せよ。
②持続性…失敗に負けずに努力し続けよ。
③柔軟性…姿勢や状況を変えよ。
④楽観性…新しい機会は必ずやってきて、それを自分のものにすることができると考えよ。
⑤リスクテーキング…結果がどうなるか見えない場合でも行動を起こせ。
偶然の出来事がキャリアに結びつくといった経験は、人それぞれだと思います。
「仕事で出会った人からヘッドハンティングを受け転職した」
「セミナー講師みたいになりたく、講師と同じ資格を取ろうと思い、頑張って取得後独立した」
このようなことは偶然の出来事から自身のキャリア形成に結びついたものではないでしょうか。
私自身、2年前まで協会を設立し、自分で資格を作るなんて考えてもいませんでした。
ちょっとした人との出会いから、
「自分のやりたいことを実現する方法があるのだ」
ということがわかり、勉強をし、テキストをつくり、協会を立ち上げセミナーを開催するまでにいたりました。
また、偶然仕事で取り扱ったNPO法人の相談から、自分で頑張ればお金をかけずに設立できることもわかり、NPO法人設立まですることができました。
まだまだ、収入を得て独立して運営できるNPO法人までにはなっていませんが、自分のキャリアに大きな影響を及ぼしていることには違いありません。
私の経験からも、ちょっとした出会いや経験から、新しいキャリアに結びつくきっかけになるのだと実感しています。
普段から色々なことにアンテナを張ることで、自身のスキルアップやキャリアに繋がっていくのだと思います。