情報に惑わされない 2020.9.12

資格試験を受けるにあたってかかせなくなったのが情報収集です。

インターネットの発達にともない、試験情報を収集しやすい環境が整ってきました。

試験団体が公表する試験情報を始め、スクールが提供する試験情報、合格者の体験談など様々です。

しかし、この情報の多さに、

「何をどこまで収集したらよいのか」

と、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そのような中でも、次の点を意識するだけで、自分の必要とする情報が選別できます。

まず、試験機関の出している情報で気になるのが、

「合格率」です。

これは多くの方が気にしていると思います。

合格率というと、

「合格率が高ければ受かりやすい」

「合格率が低ければ受かりにくい」

といった判断をするかと思います。

これは合格を判断する上で重要な情報ではありますが、

ただ単に「高いか、低いか」

で判断するのはあまりおすすめしません。

確かに、「合格率が低い」場合は難易度が高いと判断してよいと思います。

難関国家資格は、合格率数パーセントなので難易度は高いです。

しかし、「合格率が高い」からといって合格しやすいとも限りません。

合格率が高いと、

「そんなに難しくない」

と思う人が多いかもしれませんが、

「合格率が高い」=「受かりやすい」

ではありません。

高くても、試験勉強はしっかりやらなくてはなりません。

むしろ、しっかりやっている人が多くいたから、合格率が高いと判断しても良いかもしれません。

ですので、合格率が高いという情報だけで受かりやすいと判断するのはとても危険です。

次に、

「合格者の体験談や勉強法」です。

この情報もとても役に立ちますが、それをそのまま実践することが良いかは人それぞれです。

合格者の勉強法は、何から手を付けたらよいかわからないときにはいいかもしれません。

しかし、自分なりの勉強方法があれば、それを中心にやることが良いと私は思います。

例えば、

インプットとアウトプットを分野ごとに、交互に記憶する勉強が自分のやり方なのに、

全分野のインプットをしてから、アウトプットに取り組む。

というやり方では、慣れないやり方に記憶が定着しないということもあります。

また、

「1日3時間の勉強をした」

というのも、その人の生活環境が影響しますので、その人と同じようにすれば良いとも限りません。

極端な例かもしれませんが、他人のやり方を取り入れるのは難しいことです。

ですので、他人の勉強法を参考にして、自分なりの勉強法を見つける必要があります。

また、テキストや問題集なども、多く出版されていると何が良いのか迷います。

ネットで注文すると買った人のコメントや評価がありますが、これもあくまで他人の意見です。

なので、できれば書店で実際に本を手に取ってみて、自分が読みやすいテキストなどを購入することをおすすめします。

市販されているテキストや問題集は、ちゃんと試験問題を分析して作られていますので、自分がしっくりくるものを探すのが記憶の定着に繋がります。

現在は、本当に多くの試験情報を得る機会が増えましたが、その情報に惑わされるのではなく、自分のやり方や考えにあった情報を手に入れなくてはなりません。

そのためには、自分なりのやり方や考えを持った上での情報収集が大切になります。

それでも不安だと感じたら、ラーニングスキルマイスター資格を取得することが、今後の学びの近道になります。