キャリアと聞いてどんなイメージをするでしょうか。
働くこと、職業、経歴、人生、出世など、人それぞれ、様々な解釈を持っています。
厚生労働省はキャリアについて、
「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すもの。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳される。
それでは、私たちは働くなかで「キャリア」をどのくらい意識しいてるのでしょうか。
大企業になれば、本店に勤務し役員になることや支社長や支店長になること、部長や課長といった肩書きがつくことが一つの「キャリア」と考えると思います。
逆に、中小企業では、そのような立場になれても出世といった感覚がなかったり、酷い場合は名ばかり管理職にされ、一般の社員と同じ仕事をしているのに、管理職だからと残業代を払わないといったことも起きています。(名ばかり管理職は、残業代を払わなくてはならない場合があります)。
また、若い人たちの中には、肩書きなどよりも、自分のやりたいことのため、責任を持ちたくないといった考えで、出世を望まない人もいます。
「キャリア」に関する考え方は、多種多様なのです。
それでも、それなりの規模の組織であれば、キャリアについては考えなくてはいけません。
先に書いたような「出世」という「キャリア」に関する考え方は、目に見えて分かりやすいと思います。
今はそれほど出世を気にしない人も増えているかもしれませんが、出世をすることは給与に反映することもあります。
ですので、それなりの評価のもと、会社としても個人のキャリア形成を考える必要があります。
また、個人としても、今の会社で仕事をして行くのであれば、今後、自分はどうなりたいかを考える必要もあります。
また、転職や独立をするにしても考える必要はあります。
キャリアを考えることができない組織は、働く人のモチベーションが下がり、優秀な人材が伸びず辞めてしまったり、仕事に力が入らなくなるといったことが起こり得ると考えられます。
「キャリア」という言葉は、色々な意味で使われていますが、会社も個人も今一度、「キャリア」についてしっかりと考える時が来ているのではないかと思います。
会社にとっては優秀な人材の確保が会社の成長に繋がります。個人にとっては自分のこれからを考え、成長ができる機会ではないでしょうか。
終身雇用の時代は終わっています。自ら職業設計をしなくてはならないのです。