先生と呼ばれる人 2021.3.6

とあるニュースの記事のなかで、

「議員を先生と呼ぶのはもうやめよう」

という記事がありました。

みなさんは「先生」と聞くと誰をイメージするでしょうか?

「教師」や「医師」をイメージする人は多いのではないでしょうか?

私の場合は、子供が保育園に通っているので「保育士」も先生と呼びます。

また、仕事では税理士や司法書士などの「士業」の方との付き合いが多いため、その方たちも先生と呼びます。

士業に限らず、資格を持って仕事をしている人やセミナー講師なども先生と呼んだりします。

そもそも先生とは広辞苑で、

①先に生まれた人。
②学徳の優れた人。自分が支持する人。またその人に対する敬称。
③学校の教師。
④医師、弁護士など指導的立場にある人に対する敬称。
⑤他人を、親しみまたはからかって呼ぶ称。

とあります。

議員の方は②に該当するのではないでしょうか。

このニュースの中では、

同志社大学の浜矩子教授のコラム「経済万華鏡」(2019年4月10日)について書かれていました。

「市議会議員であれ、市長であれ、知事であれ、地方選によって選出される人々は、彼らを選出する人々の『リーダー』などではありません。彼らは有権者の代表ではあります。ですが、それはあくまでも有権者が彼らにその任務を与えるからです。彼らは公僕です。つまりは、『しもべ』です。有権者の家来だと言ってもいいでしょう。そして、これは国会議員でも、総理大臣でも同じことです」と指摘している。政治家は公僕であるから「先生」ではない。国民に奉仕する人なのだ。

という見解でした。

なかなか厳しい内容ではありますが、こういう考えの人も多くいると思います。

私が思うには、議員が「先生」と呼ばれるのは、地域経済の発展やインフラ整備などに尽力されている方が多いからだと思います。

そのことから、有権者にとっては住みやすい環境や仕事が作られることで、議員を支持し、親しみを込めて「先生」と呼ぶのかもしれません。

良くも悪くも少なからず双方に利益があるものです。

それがあるからこそ、支持され先生と呼ばれるのではないでしょうか。

議員を先生と呼ぶか呼ばないかは人それぞれの考えですが、国会議員の不祥事などを見ていると、このニュースのような記事が出てくるのも致し方無いと思いました。

「先生」とは、強い責任感と使命感をもって行動する人のことではないでしょうか。