先日、講話をさせていただいた「ものづくり基礎講座」は、新入社員などの社会人が主な参加者ですが、そのなかに1人高校生が参加していました。
この講座は、機械加工技術や図面の読み方などを学ぶため、地元工業高校の実習室をお借りして開催しています。
そのため、毎年高校生の参加があるのですが今年は1名の参加でした。
約100人いる高校2年生の中でたった1人の参加です。
社会人と一緒に学ぶということは、高校生からすれば勇気がいることかもしれません。
それでも自ら休みの日に参加するのですから、それなりの想いがあるのだと感じました。
この講座では技術や技能はもちろんこと、会社での役割やメンバーとの仕事の取り組み方も学びます。
講師も良いことは褒め、ダメなことはしっかり𠮟ります。それは高校生も関係ありません。
そのような中で、土曜日丸一日を5日間参加した彼は、同級生とは違う経験を積んだことは間違いありません。
この5日間の経験を社会に出たときに、役立てもらえれば嬉しく思います。
社会人になると、会社の研修が充実していない限り、他社の人と一緒に学ぶことは多くありません。
社内研修止まりと言ったことが多いです。
それで終わってしまっている方も少なくはないと思いますが、自身のやる気さえあれば他社の人と学ぶ機会は多くあります。
新しい知識を学ぶことはもちろんのこと、新たな人と出会えることが社会人にとっては大きな財産になります。
社会人と一緒に学んでいる高校生の姿を見て、私たちももっと学びの場へ出ていく必要があるのではないかと感じました。
学びはみんな平等にあります。社会人になっても積極的に学びたいものですね。