「ビリーフセラピー」というものがあります。
これは、棚田克彦氏が提唱する考え方です。
この考え方は子供の頃、親から言われたことが大人になっても影響しているというものです。
良い意味で影響していれば良いのですが、それが自身の足かせになっていることもあります。
例えば、
「弱音を吐かずに頑張ってやる」
「常に成績は上位でなくてはならない」
などです。
そのように言われて育てられますと社会人になっても、
「人に頼れず自分一人で抱えてしまう」
「営業成績を上げるために無理をしてしまう」
といったことが起こり、場合によっては体調に不調をきたします。
今年の共通テストで、東大の受験会場で高校生による殺傷事件がありましたが、この高校生も、
「東大の医学部に入らなければならないが、成績が思うようにいっていない」
といった思いがあったとの報道もあります。
小さい頃から親にそう言われて育てられたのだと考えられます。
それがこのような形になってしまうのは悲しいことです。
多くの人は幼少期に親に言われた事を少なからず意識して生きており、それが大人になってから体調や精神面に現れたりするのです。
これを治す方法は棚田氏によると、幼少期の自分に語りかけるように、
「大丈夫。無理しなくていいんだよ」
と伝えることだそうです。
自分の目の前に幼少期の自分を思い浮かべその子に対して語りかけるのです。
上記の
「弱音を吐かずに頑張ってやる」
に対しては、
「弱音を吐いてもいいんだよ。頑張らなくていいんだよ」
と語りかけます。
「常に成績は上位でなくてはならない」
に対しては、
「成績が上位でなくても大丈夫。上位でなくても全て受け止めてあげるよ」
と語りかけます。
そのことにより自身の考え方に変化が生じ、体調の不調や悩みが解決するそうです。
今回のコラムは、ビリーフセラピーについての簡単な説明ですが気になる方は棚田氏著、
「あなたの悩みがみるみる消える24の方法」
を読むとしっかりとしたやり方を学ぶことができますので、一読いただければと思います。