学びの証 2018.7.7

日本には1,000以上の資格があります。資格は、国家資格・公的資格・民間資格に分かれます。

誰もが知っている資格の多くは国家資格や公的資格であり、取得が難しいものが多くあります。

会社の採用や昇格・昇給にも資格取得が影響する場合があり、その資格は国家資格や公的資格、会社が認める資格などです。

資格は学歴と同じところがあり、誰もが知っている資格を取ることが価値があると考えられています。

しかし、実際のところ、誰もが知っている資格はほんの一握りで、多くの資格は興味や関心のある人しか知らないものがほとんどです。

私は以前、観光の仕事に携わることがあり、観光に関する勉強をしました。せっかく勉強するなら資格はないかと探しましたが、観光に近い資格は、国家資格の「総合旅行業務取扱管理者」「国内旅行業務取扱管理者」でした。内容はどちらかというと法律関係が多くを占め、私の学びたい地域観光をマネジメントするという観点とは少し違っていました。

それでもあきらめずに探したところ、「観光プランナー」という資格がありました。私の求める地域観光をマネジメントするという内容のもので、とても勉強になり資格も取得しました。

しかし、多くの人は「観光プランナー」という資格を知っていないため、勉強をし資格を取得してもそれほど評価はされないのです。

このように、資格は学歴と似た部分があり、「何を学んだか」よりも「難関な有名資格を持っているか」が評価の対象なのです。

とある資格コミュニティーサイトでは、自己研鑽のため、仕事のためなどの理由で、私も知らない資格取得のために頑張っている方が多くいらっしゃいます。

本来は、このような方たちが評価されるべきではないかと思いました。

資格を取得するというのは、その人の「学びの証」です。有名であれ、無名であれ、時間を割いて勉強をしているということです。

ラーニングスキルマイスター協会は、どんな資格や勉強であれ、「学んだ人が評価される」世の中になるよう、活動をしていければと考えております。