社会人になってからの学びについて考える機会が、最近ますます増えています。
最近、大学院で学び、研究大会でさまざまな方の発表を聞き、キャリアコンサルタントの更新講習ではセルフ・キャリアドックについて学びました。
また、仕事では人的資本経営について企業の皆さんと考える機会も増えています。
こうした経験を重ねるなかで、最近考えるようになったことがあります。
それは、「学ぶこと」だけで終わってはいけないということです。
資格を取る、本を読む、研修に参加する、大学院で学ぶ。
もちろん、それ自体にも意味があります。
しかし社会人の学びは、そこで得た知識や気づきを仕事で実践し、周囲に伝え、組織や社会に返していくことで、さらに大きな意味を持つのではないでしょうか。
私自身、これまでさまざまな資格取得に挑戦してきました。
しかし振り返ってみると、「資格を取ること」が目標になっていた時期もありました。
現在は大学院で学んだことを仕事に生かしたり、仕事の中で感じた疑問を研究テーマとして考えたりしています。
仕事から「問い」が生まれ、その問いを持って学び、学んだことを再び仕事で試してみる。
以前よりも、仕事と学びが行き来するようになりました。
さらに大切なのは、そこで終わらせず、自分の学びを周囲と共有することだと思います。
一人の社員が学んでも、その人だけの知識で終われば、組織への影響は限定的です。
しかし、学んだことを職場で話す、実践してみる、後輩に伝える、新しい仕組みを提案する。
そんな小さな行動が加われば、個人の学びが組織の学びへと広がっていきます。
「何を学ぶか」と同じくらい、「学んだことをどう返すか」。
社会人の学びを考えるうえで、これから大切にしていきたい視点です。

