最近、さまざまな本を読む中で、不思議に感じることがあります。
同じくらいのページ数、同じくらいの文字量の本でも、読み終えるまでの時間が大きく違うことです。
ある本は、気がつけば何十ページも読み進めています。
一方で、なかなかページが進まず、何度も同じところを読み返してしまう本もあります。
もちろん、その日の体調や集中力、読む時間帯なども関係しているでしょう。
しかし最近、それ以上に大きいのではないかと感じているのが、「その内容に興味があるか」「その分野について経験や知識があるか」ということです。
自分が興味を持っているテーマであれば、「この先はどうなるのだろう」「もっと知りたい」と自然に読み進めることができます。
また、自分の仕事や経験と関係する内容であれば、書かれていることを具体的な場面と結びつけながら理解できます。
「これは自分の経験にも当てはまる」「以前、似たようなことがあった」と考えながら読めるため、内容も頭に入りやすくなります。
反対に、ほとんど知識がない分野では、知らない言葉や考え方が次々に出てきます。
一つひとつ理解しながら進む必要があるため、当然、読むスピードも遅くなります。
そう考えると、本を読むのが遅いからといって、必ずしも「読書が苦手」ということではないのかもしれません。
本と自分との距離によって、読むスピードは変わるのだと思います。
特に、これまであまり本を読む習慣がなかった人が、最初から難しい本に挑戦すると、「やっぱり読書は苦手だ」と感じてしまうことがあります。
だからこそ、読書を始めるときは、まず自分が「面白そう」「知りたい」と思える本からでよいのではないでしょうか。
仕事、趣味、スポーツ、旅行など、テーマは何でも構いません。
自分がすでに経験していることや、ある程度知っている分野の本も読みやすいでしょう。
一冊読み終えることができれば、「本を一冊読めた」という小さな達成感が生まれます。
そして、その本から新しい興味が生まれ、次の一冊へとつながっていくこともあります。
読書も学びも、最初から難しいことに挑戦する必要はありません。
「読まなければならない本」ではなく、「読みたいと思える本」から始める。
それが、本を読む習慣をつくり、学びを長く続けていくための一つの入口なのではないでしょうか。

