社会人の学び 2019.4.29

社会人の学びについて、ある調査結果があります。
まず一つは、「働きながら学ぶ人は6割いる」という調査結果。
もう一つは、「学ぶ習慣がない社会人は7割いる」という調査結果です。
この調査結果は、相反する結果といってもおかしくありません。調査対象者が同じでないため一概には言えませんが、社会人の学びはまだまだ多くないとも取れますが、学びたいけど学べないという人も多い状況でもあります。
リカレント教育という、日本では「社会人の学びに直し」とも言われる言葉があります。国はリカレント教育を進めていますが、学びたいけど「仕事の帰りが遅くて学べない」「会社の理解が得られない」「学費が高額で出せない」などの理由があり、社会人の学びが進んでいません。
「学費が高額で出せない」に関しては、何を学ぶかにもよりますが、一般的な資格を取るのであれば安価な教材もありますので、学びは可能かもしれません。
しかし、会社を理由として挙げるのなら簡単なことではありません。
日本の会社の多くは、まだまだ学びに対して理解が低いです。「学びは自主的にするもの」という考えが強いです。
しかし、忙しい社会人に取っては勉強をする時間を確保することは簡単ではありません。家に帰ってから家庭のこと、自分のやりたいこと、勉強。全てをこなすことは容易ではありません。
一部の会社では、昇給昇格などに資格取得を取り入れていますが、そのような会社はわずかなのです。
自分が学びたいことに投資をして学ばれている人は少ないのかもしれません。
「自ら学びたい人がいつでも学びたいことを学べる」
そんな社会になるよう、当協会としても学びに対して会社の理解が得られる環境づくりを進めていければと思います。