現在、受講中のキャリアコンサルタント養成講座のスクーリングの中で、
「逐語録を作る」
という課題があります。
逐語録ってなに?って思われる人もいるかもしれませんが、逐語録とは講座の中で、コンサルタント役とクライエント役を決め、実際に相談を受けそれに答えるロールプレイングというものをやります。
15分間やり取りをするわけですが、それをボイスレコーダーに録音を取り、後日、ボイスレコーダーを聴きながら、一字一句文章に起こすというものです。
単純な作業ではありますが、会話を全てそのまま一字一句間違えず、会話の中の相づちも文章にするのですから、たとえ15分とは言えども相当な労力がかかります。
このためにわざわざボイスレコーダー購入しましたが、少しでも楽に作業ができるよう、変速機能付き(早くや遅く聴くことができる)のボイスレコーダーを使いましたが、それでも文章にするのに3時間はかかりました。
なぜわざわざこんな作業をするのかというと、コンサルタントとして相談に乗る際に、クライエントの主訴を把握し、受容・共感・一致などの技法が使えているかを確認するためです。
主訴とは、クライエントが語った経験の中に見える主なテーマをいい、主訴を知ることでコンサルティングの方向性を考えることができます。
また、普段は相談に乗っているときや会話を録音することが殆んどないため、自分の話し方の癖などもわかり、相手にどのような印象を与えているかも知ることができます。
キャリアコンサルタントしての技法は、普段の仕事で相談に乗るときとは違ったやり方ではありますが、新たな技法として活用していけると思いました。
人の相談に乗る仕事をしている方は逐語録を一度作ってみるのも良いかもしれませんね。
思わぬ発見があるかもしれません。