学びの時間のつくり方 その① 2020.5.24

社会人に取って学びは大切なことだとはわかっていますが、社会人はとても学びづらい環境でもあります。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によれば、学びに対しての会社の対応について、

「45.7%が特別な対応がなかった」

という結果が出ています。

「社会人の学びは大切」

と言いながら、それに対して取り組もうという会社は半分くらいしかないのです。

そのような中でも、

働きながら資格取得をした社会人は56.6%」

いるのですが、今の現状ではなかなか学びにくく感じています。

私自身も毎年資格を取得していますが、テキスト代、受講料、受験料など職場からは一切もらったことはありませんし、資格手当もありません。

しかし、殆どの人が合格しないような「士業」(弁護士・司法書士・税理士・社会保険労務士など)と呼ばれる資格のみ昇給します。

確かに士業を取得できれば良いことですが、かなり難しいことであり、現実の社会人の学びには即していないと思っています。

また、時間に関しても制度はないため、自分で時間を作るしかありません。

なので、学びたいけど学べない社会人は多くいると思います。

学びには、「やる気」と「時間」と「お金」が必要です。

「やる気」は本人次第ですので、なんとでもなりますが、

「時間」に関しては、仕事や家庭が関係してきますし、

「お金」に関しては、懐事情が影響します。

「お金」に関しては、以前のコラムでも書きましたが、その人の学びに対する考え方が影響します。

本当にお金がないとなると限られた勉強になってしまいますが、

私からしてみると、

「お金がない」

と言う理由をつけて学びから逃げている人もいるように感じています。

私の知り合いに、仕事で直面したテーマで、これを深く学びたいといった話をよくする方がいるのですが、

「これを機会にやってみなよ」

と言うと、

「先立つものがなくてね」

って話になります。

通学講座に通うのであればそこそこお金は必要ですが、市販のテキストもあり、それでも十分学べます。

市販のテキストなら数千円くらいで済むのですが、それすら出せないのですから、

「飲みに行くの一回やめたら」

と思ってしまうこともあります。

少し話がずれてしまいましたが、社会人の学びには会社や自分自身の考えなど色々と影響することがあるのです。

前段の話が長くなりましたが、今回のコラムは少し長い内容なので、次回「時間のつくり方」について説明いたします。